「副作用が強いディフェリンゲル!?大丈夫?」
日本では2008 年にニキビ治療薬として認可された「ディフェリンゲル」は、まだまだ新しい薬といったイメージですが、すでに多くの皮膚科で処方されていて認知度も実績も高いと言われている話題のニキビ薬です。
ニキビでお悩みの方なら一度は聞いたことがあるかもしれませんね?
実はこのディフェリンゲル…「副作用が強い」ことでも有名…でも人気は高いんですよね。
「副作用が強いのに人気はある???」
じゃあ、ディフェリンゲルとはどんなニキビ薬なんでしょう?
この記事の目次
そもそもディフェリンゲルってどんな薬?
「ディフェリンゲル」とはガルデルマ株式会社から販売されているニキビの治療薬の「商品名」ですね。保険が適応され、病院で処方してもらう外用薬です。
ディフェリンゲルは「アダパレン」という成分を0.1%含み、この成分がニキビに作用して、ニキビができにくいお肌にしていくという商品。
まず、ニキビには段階がありますよね。まだ炎症の起きていない「白ニキビ」「黒ニキビ」とかは、この白ニキビと黒ニキビにアクネ菌が繁殖することで「赤ニキビ」「黄ニキビ」へと進行していきます。
ディフェリンゲルに配合されている「アダパレン」は、皮膚の「角化」を抑える成分で、「白ニキビ・黒ニキビ」は「角質のつまり」が原因…ということは、
「毛穴をふさいでしまう角質自体を抑制することで《白ニキビ・黒ニキビ》ができないようにしていく!」
ということですね。「白ニキビ・黒ニキビ」ができなくなるということは、「白ニキビ・黒ニキビ」を「もと」にしてできる「赤ニキビ・黄ニキビ」もできなくなるということ。つまり、
「ニキビ自体ができないようにしてくれるお薬」
ということが言えそうですね。じゃあ、次はいよいよ「恐怖の副作用」のお話です^^;
ディフェリンゲルの副作用ってそんなにヤバイの?
恐ろしいくらいに画期的なニキビ治療薬ですね。なので…
「みなさんすぐに皮膚科へ行って薬を処方してもらってください!」
と言いたいところですが、実はディフェリンゲルは「使う人の根性を試してくる薬」なんですよ(苦笑)
どういうことかというと、
「副作用がヤバイんです!」
実際は副作用ではなく「随伴症状(ずいはんしょうじょう)」と言うんですね。この2つは何が違うのかというと、
- 副作用=「薬の使用によって生じる【治療目的には沿わない作用】」
- 随伴症状=「薬の効果が現れることで起きる【治療の目的に沿った症状】」
つまりディフェリンゲルを使うことによって副作用のような症状が現れるけど、それは副作用じゃなくて「随伴症状」ってこと。
副作用のような症状は「ニキビの改善に必要な過程」ということですね。じゃあ、どんな随伴症状が現れるのかというと、
- 皮膚の赤み
- 皮膚が剥けてくる
- 乾燥
- かゆみ
- ひりつき
じゃあ、どうしてこのような随伴症状が起きるのかというと、ディフェリンゲルは「角質の生成を抑制するお薬」だから。
新たな角質ができないようにすることで毛穴を詰まらせないようにしてくれるんですが、それはつまり「角質層が薄くなってしまう」ということ。
角質層はお肌の水分を溜め込む場所なので、角質層が薄くなることでお肌は乾燥して当然ですよね。しかも角質層は「外からの刺激」からお肌を守ってくれている場所でもあります。
そこが薄くなってしまっているんだから刺激に敏感になり、赤みやひりひり感が出ても当たり前と言うことですね。
実際、随伴症状が現れている時の写真を見ると、どう考えても「治療を始める前」よりもニキビもお肌全体の状態も悪化しているとしか思えません。
真っ赤、皮剥け、ガサガサそしてボツボツ…
「そんなのイヤぁぁぁあぁぁぁぁあぁああぁあああ!」
ってなっちゃいますよね…どうしても^^;
これらの随伴症状はだいたい1ヶ月くらいで落ち着いてくると言われていますが、正直この症状が耐えられず治療をやめてしまう人が多くいるみたい…
やめてしまう人の気持ちも分かりますよ…ホントに。これが「使う人の根性を試してくる薬」と言われるゆえんです。
まぁ、そんなディフェリンゲルですが、ニキビ薬ってもっといろいろありますよね。なので、随伴症状がないタイプ(汗)のニキビ薬と比較してみました。
ディフェリンゲルとリンデロンVG軟膏を比較してみました!
この2つの大きな違いは「ステロイドが含まれているかどうか」ですよね。
ただ、ディフェリンゲルの随伴症状を考えると、リンデロンVG軟膏のようなステロイドが含まれているとしても効き目が早いものの方が場合によっては良いと思います。
だって、ニキビの症状が長引くとニキビ跡の原因にもなったりしますからね。それだけは避けたいですからね。
なので、リンデロンVG軟膏についても詳しく調べてい方は下記の記事も参考にしてみてくださいね。
で、ニキビ薬って皮膚科で処方してもらう薬とか、市販薬とか飲み薬とかいろいろあるので、下記みたいな薬もあることを知っておけば、どんなニキビに効果的でどんな副作用があるのかわかると思うので参考にしてみてくださいね。
処方薬(ステロイド)
処方薬(ステロイドフリー)
処方薬(飲み薬)
市販薬
もし、市販薬で探してみるなら@コスメでも評価が高い「テラコートリル軟膏」がオススメです。これも結構有名な薬で手軽なわりに効果も期待できるので、もしかしたらこっちの方が良いかもしれませんよ。
そもそも薬に頼るのってどうなの?
もちろんニキビの治療薬としてかなりの効果を示している薬ということは分かりますが「そもそも論」として、
「薬に頼ってあなたのニキビの根本原因は解消されるの?」
ディフェリンゲルは「角質の生成を抑制するお薬」で、角質の生成を抑えることによって、「角質が毛穴を塞ぐことで発生するニキビ」をできなくするってことでしょ。
「じゃあ、そもそも【角質が毛穴を塞いでしまう】のはなぜ?」
ってこと。お肌って乾燥しているとターンオーバーがうまく働かなくなって、お肌に不要な古い角質がはがれにくくなっちゃうんです。
この古い角質が毛穴を塞いでしまうのも「大人ニキビの原因」のひとつ。
つまり、大人ニキビの根本原因は「お肌の乾燥」です。ディフェリンゲルは角質の生成は抑制してくれるけど、お肌の乾燥を改善してくれる薬じゃないんですよ。だからね…
「薬を使うのをやめたらいずれはまたニキビはできてしまうってこと…」
つまり、お肌の乾燥を改善しないかぎり、ニキビはぶり返し続ける可能性が高いんですよ。だから私は、本当にニキビを「根本的に改善」したいなら、
「毛穴の詰まりにくいお肌=潤ったお肌」
これを目指すことが結局は「一番近道」だと思ってます!もちろん薬を使ってニキビを減らすことに反対なわけじゃありませんよ。
今あるニキビを今すぐ無くしたいっていうのは当たり前の感情ですからね^^
でも!
薬を使うならお願いがあります!薬を使って「一時的」にニキビを抑えている間に、平行して「乾燥改善ケア」を行ってください!
乾燥対策を行って、プルンと潤ったお肌にすることで薬に頼らなくても「根本的にニキビのできにくいお肌」にして欲しいんですね。
その乾燥の原因はもしかして「毎日の洗顔」が原因かもしれません。大人ニキビができているということは間違いなくお肌は乾燥していますからね。
まずは自分の洗顔方法が「正しい洗顔」かどうかチェックしてください。正しい洗顔については以前書いた記事を参考にしてみてくださいね、書くと長くなっちゃうので。
「私は丁寧に洗顔してるから大丈夫」と思われた方、そういう方が一番危ないんです^^;
そういう方にこそ是が非でも読んで欲しいですね^^